せとうちskip

体験・遊び 須ノ浦ストーンフィールド

遊びつくすには1日では足りない。何度も訪れたい倉橋のアジト|海のAJITO 須ノ浦ストーンフィールド

須ノ浦ストーンフィールド

呉市倉橋町須ノ浦4320-1

「海で…」という言葉の続きを想像すると、泳ぐ、遊ぶ、食べる、泊まる、釣る、潜るなどが思い浮かびます。広島県最南端、瀬戸内海に浮かぶ倉橋島にある「海のAJITO 須ノ浦ストーンフィールド」はこれらがすべてかなうだけでなく、「こんな過ごし方もあったのか」と驚きながら海遊びを満喫できます。訪れるたびに違う楽しみがあなたを待っています。

須ノ浦ストーンフィールド

あるのは海、島、空だけ 多島美に没頭できる場所

倉橋町を西へ西へと進み、いくつめかの山道を登り切ったとき、眼下に黒色をベースにした建物が急に現れる。島影にその存在を隠していたのかもしれない。ここ「海のAJITO 須ノ浦ストーンフィールド」(以下、アジト)は、カフェのある建物を中心に、ゲストハウス、キャンプサイト、バーベキューエリア、ドッグラン、そしてマリン&ダイビングショップの集合体だ。

 

入口は、建物の全体像に比べて小さい。入口をくぐった瞬間、視界が海、島、空だけで埋め尽くされた。先に見えるオープンデッキ席に向かう道のりは、まるで海の上を進んでいるかのようだ。

 

目の前に見えるのは、山口県岩国、その手前に周防大島。海にはプレジャーボートが行き交い、海のアクティビティーを楽しむ人の姿がある。海からここに上陸することもできる。

海と島と空だけのシンプルな景色は、時間によって刻々と表情を変えていく。オーナーの石畠丈久さんによると、日中はエメラルドグリーンで、だんだんとオレンジ、黄金へと染まっていく。夕日が沈みきる瞬間に強烈な光を放ち、海は深い紫色に。月が現れると海面に光の道が現れる。この一連の変化の美しさを、時間を忘れて堪能したい。

 

  • 豪雨災害の被害、それでも倉橋島で続けていく覚悟と情熱

 

石畠さんは倉橋町西宇土の出身で、現在は広島市内で内装業を営んでいる。アジトのある場所は、かつては海水浴場の駐車場だった。石畠さんは、子どものころからこの場所は泳ぐにしても釣りをするにしても条件がよく、海の透明度の高さも景色の良さも実感していた。「倉橋町には自慢できることがたくさんあるのに、それを楽しめる場所が少ない。町の活気が失われつつある。町のために何かできることはないか」。石畠さんはここに別荘を建て、人が集まる場所にしようと考えたが、仲間の要望でカフェにすることに計画を変更した。倉橋の味をゆっくり楽しんでもらうために、ゲストハウス、キャンプサイトを備えた。

 

オープンしたのは2017年7月7日。1周年記念イベントを控えた2018年7月、西日本豪雨災害に見舞われた。豪雨が落ち着き、陸路を絶たれたため広島市内から船で向かった。徐々に見えてくるアジトの様子に言葉を失った。バーベキューサイトのデッキが沖に流され、近づくほどに被害の全容がはっきりと見えてきた。当然、電気はない、水もない。それからは船にペットボトルの水を積んで島に運び、施設の改修を続けた。当時の気持ちを聞くと、「つらかった。試練だと思った。でもお客様が待ってくれているのを知っていたから、やるしかないと思った」と振り返る。

復旧がある程度進むと、心配していたお客様がすぐに遊びにきてくれた。アジトを続けようという石畠さんの覚悟と情熱、そしてアジトを守りたい人たちによって存続がかなった。

 

  • ここだけ、その日だけの倉橋島を味わう、泊まる

 

カフェでは、地元でとれた野菜や魚介、石畠さんが釣った魚を味わえる。おすすめは、「倉敷島のタコの石焼き」。熱した石にタコの刺身をあぶって塩でいただく一品。食べ方とキュッとしまったタコの食感が楽しく、はしがとまらない。アルコールとの相性の良さは間違いない。

もう一つは、アクティビティーの間にパクっとほおばりたいクラシックバーガー。バンズにピクルスやオニオン、ビーフパテなどを挟んだ伝統的なハンバーガーで、厚切りポテトが添えられている。ビーフパテの代わりに、「倉橋島 お宝フリット」を挟んだバーガーもオーダーできる。お宝フリットとは倉橋の新郷土料理で、市場に出回らない鮮度がよく珍しい魚、未利用魚を利用したフライのこと。ここでその日限定の味だ。

バーベキューも手ぶらで楽しめる。予約をしておけば、道具や食材の用意もお任せできる。デッキ席でもいただけるし、砂浜に近い広いエリアは会社や団体など大人数での利用に人気だ。季節によって海の家もオープンする。

 

宿泊方法はゲストハウスか、キャンプの2つ。ゲストハウスは、寝るための部屋とバーベキューなどに使える屋根下スペースがセット。部屋にはエアコン、トイレ、布団や家電製品もついている。オプションでバーベキューや鍋料理、そして朝食を注文できるので、手間いらずだ。

キャンプサイトはデッキ、または砂地の上。テントやバーベキューコンロの貸し出しあり。いずれも、宿泊、日帰り利用も可能だ。

展望ひのき風呂や、珍しいドラム缶入浴(要予約)も可能。倉橋島でやりたいことに合わせて滞在をコーディネートできる。

 

  • 海のアクティビティーは無限大

目の前に広がる海は、アジトの最大の遊び場だ。取材日には、女性2人がSUPを楽しんでいた。浮力の高いボードに立ち、パドルを漕いで水上を進むマリンスポーツで、この海を進むと海の底で泳いでいる魚が見えるそうだ。

 

アジトには、マリン&ダイビングショップ「NAGI(ナギ)」がテナントとして入っている。SUPのほかにもカヤック、シュノーケリング、船釣りにクルーズ、手漕ぎボートの準備もある。SUPの初心者スクール、ダイビングライセンス取得コースもある。海でしたいこと、できることをほぼかなえてくれる。海でひとしきり遊んだら、砂浜から直接カフェ棟へ。シャワー室も利用できる。

この10月からバナナボートもスタートさせた。水上バイクで引っ張られる、スピード感のあるレジャーだ。ボートへの乗り方、海への落ち方のレクチャーがあるので、初心者でも安心して海の上を走る爽快感を楽しめる。

大型ドッグランも追加された。大型犬と小型犬でエリアが分かれているので安心して利用できる。

 

  • 倉橋の未来へとつながる、人が集まる場所に

アジトは5年目に入った。主には石畠さん家族で経営しているが、お客様が増える土・日曜は地域の人に手伝ってもらう。新たな雇用も生み出した。

「サウナもやりたいんよ。暑くなったら海に飛び込む、楽しそうでしょ。やりたいことがいっぱいあるんよ」と石畠さん。どうやら、アジトでできることはまだまだ増えそうだ。しかも、思いもよらない切り口で。「倉橋町に人が集まる施設がどんどん増えてほしい。すると倉橋町がもっと楽しい場所になると思うんです」と倉橋町の未来を願う。

一度、アジトに訪れると、遊びつくすには1日では足りないことに気づく。「2泊3日の方が多いです」というのも納得。1日目は沈む夕日を眺め、宿泊。そして、丸一日は海のアクティビティーを楽しむ。お昼はカフェで、夜はバーベキュー。星空を眺めて眠りにつき、波の音で目覚めたとき、「もっとアジトにいたい」と思うはず。ゆっくり過ごしたいなら平日がおすすめ。ワーケーションにもよさそうだ。

さあ、次の予約をして帰ろう。

 

 

名称 須ノ浦ストーンフィールド
お問合せ 0823-53-2005
営業時間 9:00~18:00
定休日 不定休(事前にお問い合わせください)
駐車場 有(30台)
ウェブサイト https://www.sunourastonefield.com/
所在地 呉市倉橋町須ノ浦4320-1
  • グルメ
  • 宿泊
  • 観光案内
  • 体験・遊び

倉橋の体験・遊びアクティビティ

TOPへ